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本革と人工皮革のランドセルはどう違う?素材の違いを徹底解説

最近ではかなりランドセルの種類が増えてきていますが、素材として使われているのは人工皮革、牛革、コードバンの3つが主です。

その中でもどんどん改良を重ねている人工皮革のクラリーノは、多くのランドセルに使われ、近年の主流になっています。

ではクラリーノをはじめとした人工皮革と、牛革やコードバンといった天然比較には、具体的にどういった違いがあるのでしょうか。

この記事ではそれぞれの特徴をまとめつつ、目的別に選ぶべき素材についてまとめています。それぞれのメリット・デメリットもまとめているため、これからランドセルを探そうと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

人工皮革(クラリーノ)と天然皮革(牛革・コードバン)の素材の違い

ランドセルの素材は、人工皮革(クラリーノ)、牛革、コードバンの3種類が主流です。

3つの素材の違いを簡単にまとめると以下のようになります。

クラリーノ牛革コードバン
重さ約1,200g約1,400g約1,500g
価格帯3~10万円5~15万円6~20万円
耐久性一般的な使い方ならば6年間問題なく使える人工皮革よりも耐久性が高い牛革よりもさらに3~4倍耐久性が高い
耐水性水や汚れに強い定期的なメンテナンスが必要定期的なメンテナンスが必要
特徴軽くて加工がしやすいため、カラーバリエーションが豊富昔からランドセルの素材として使われている定番高級素材として人気があり、使い込むほど味が出る

それぞれの違いについて、さらに詳しく見ていきます。

人工皮革(クラリーノ)のメリット・デメリット

クラリーノはランドセル専用の人工比較して、今でも開発が続けられています。天然の革と同じように線維を絡み合わせて作りますが、化学繊維のため、牛革やコードバンよりも軽いことが大きな特徴です。

同じ構造、同じ大きさでランドセルを作ると、クラリーノと天然皮革では200g前後、重さが違ってきます。

クラリーノは工場で大量生産するため品質が安定しており、カラーバリエーションも豊富です。表面はポリウレタン樹脂でコーティングされているため、傷や水にも強いです。そのため、ランドセルの素材としても適しているといえます。

メーカーの努力で改良が続けられているため、最近のクラリーノのランドセルは6年間問題なく使うことができます。今では10年後の耐久性まで保証されているため、安心して小学校生活を送ることができます。

人工皮革はクラリーノ以外に、ベルバイオやタフガードなどもあります。今では80%前後のランドセルはクラリーノを中心とした人工皮革で作られていると言われています。

天然皮革(牛革・コードバン)のメリット・デメリット

ランドセルの素材として、牛革やコードバンが使われることも多いです。また、本体の内側やカブセの裏には、天然の豚革が内張として使われることもあります。

天然皮革の最大の特徴は、風合いがいいことです。

高級な革を使った製品は、ツヤがあり思わずうっとりしてしまいます。使い込むほど味がでてくるため、愛着も湧いてきます。

天然皮革は人工皮革よりも耐久性が高いことがメリットとして挙げられます。しかし、最近のクラリーノはどんどん質が向上しているため、10年以上使ってみてようやく違いがわかる程度です。そのため、小学校6年間を使うならば、クラリーノでもまったく問題ありません。

また、牛革やコードバンといった天然皮革は水濡れや汚れに弱いというデメリットがあります。

ただし、ランドセルに用いられる牛革やコードバンは合成樹脂の膜が張ってあることが多いため、水が染み込みにくく、汚れもつきにくくなっています。そのため、一部の本革製のランドセルを除いて、そこまで神経質にならなくても問題なく使えることがほとんどです。

ほかにも牛革やコードバンはクラリーノよりも重量が重いというデメリットがあります。また、牛革やコードバンなどの天然皮革は生産量が限られているため、値段がどうしても高くなってしまいます。

天然皮革と人工皮革、結局どっちがいい?

天然皮革と人工皮革、細かいところまで比べると、それなりに違いはあるのですが、6年間という期間で考えると、強度や耐久性にはほとんど違いはありません。天然皮革に特別なこだわりがあるのならば、話は別ですが、そうでなければデザインや色、背負いやすさなどを優先して構わないでしょう。

あとは何を重視するかで選ぶべき素材が変わってきます。

お手入れの簡単さを重視するなら人工皮革(クラリーノ)

ランドセルに対して、まったくお手入れするつもりがないならば、クラリーノのランドセルを選ぶのがおすすめです。

牛革・コードバンもコーティングされているため、それほど頻繁にお手入れする必要はありませんが、それでも雨で濡れたときなどはサッと乾拭きした方がいいです。完全に放置していると、時間の経過とともにシミやひび割れができてしまう恐れがあります。

牛革・コードバンのような強度を求める場合には、強度に優れたクラリーノを選ぶという選択肢もあります。ただし、強度に優れたクラリーノは、一般的なクラリーノよりも重く、値段も高くなる傾向にあります。そうなるとクラリーノとしてのメリットが薄れてしまうという一面もあります。

見た目の美しさを重視するならコードバン

とにかく見た目の美しさを重視するならば「革のダイヤモンド」とも呼ばれるコードバンがおすすめです。

コードバンとは馬のお尻部分の革のことです。一般的な表面を残してなめされた革と違い、皮膚組織の内部にある厚さわずか2mm程度の「コードバン層」と呼ばれる部分だけを削り出したものがコードバンの革となります。

革からコードバン層を傷つけずに削り出すには熟練の技が必要です。また、馬1頭から削り出される面積が小さいため、希少価値が高く、値段も高額になります。

コードバンは革の強度が強いため、6年経ってもへたれず、ツヤが残ります。また小学校6年間を使ってから、ランドセルをリメイクして使うという選択肢も楽しめます。

バランスを重視すれば牛革

耐久性に優れている牛革は、昔からランドセルの素材として使われています。一昔前は黒か赤しかなかった牛革ランドセルも技術の進歩のおかげで、さまらざまなカラーが増えました。

牛革はクラリーノよりも素材自体が重いですが、最近では牛革と人工皮革をパーツごとに使い分ける牛革ハイブリッドというランドセルも増えてきています。牛革ハイブリッドのランドセルは牛革の質感と人工皮革の軽さを両立されているため、どんどん人気を集めています。

牛革の重さがネックに感じる場合は、牛革ハイブリッドのランドセルをチェックしてみましょう。

人工皮革(クラリーノ)のおすすめランドセル

クラリーノを素材に使ったおすすめのランドセルを紹介します。

おすすめクラリーノランドセル①【フィットちゃん】フィットちゃんベーシック軽量

特徴

フィットちゃんベーシック軽量は、シンプルで飽きのこないデザインが特徴です。雨の日や薄暗い夕方でも車のライトに反射してピカッと光る「安ピカッ」を搭載しているため、安全性が高いです。軽く感じる機能や便利な機能、耐久性を備えたまま、軽量化を実現したモデルです。

  • 暗い道でも安全な反射ベルト
  • 通気性に優れたエアーフレッシュの背当て
  • A4フラットファイルがすっぽり入る収納性
素材クラリーノエフ
重さ約1,050g
カラーマリン×マリン、クロ×メタル、チェリー×チェリー、ラベンダー×ラベンダー、キャメル×キャメル

おすすめクラリーノランドセル②【セイバン】スゴ軽エアーⅡ

特徴

スゴ軽エアーⅡは、セイバンの天使のはねランドセルの最軽量シリーズです。背中側のヘリをなくしたタフコンパクト型で「天使のはね」や「左右連動背カン」の機能が、ランドセルを背負ったときの重心を高い位置で安定させ、体感重量を軽減します。

  • マチ幅約13.5cmの大満足の収納力
  • 6年間安心して使える耐久性
  • 丈夫で大容量を兼ね備えた軽量モデル
素材クラリーノエフ
アンジュエール グロス
重さ約890g
カラーブラック、フレンチライラック、シャーベットミント、フォレストグリーン、マリンブルー、ネイビー、ブラック×マリンブルー、カーマインレッド、メイプル

おすすめクラリーノランドセル③【ふわりぃ】トレーズ

特徴

ふわりぃのトレーズは、古き良きアンティークの香りを感じるカブセ鋲を使用しています。最大5cm伸びる、多段階調節可能な拡張ポケットがついているので、収納力もしっかりあります。A4フラットファイルやタブレットPCも収納可能です。

  • 720度全方向反射
  • A4フラットファイル(幅23cm)やタブレットPC(最大幅23×高30cm)が収まる
  • 荷物が多いときは全部広げて最大約5cm伸ばすことができる
素材クラリーノエフ
重さ約1,190g
カラーベージュ×キャメル、カーマイン×ブラウン、ネイビー×キャメル、エバーグリーン×ブラウン、キャメル×ブラウン、ピンクベージュ×ベージュ、ミント×ベージュ

牛革のおすすめランドセル

牛革を使ったおすすめのランドセルを紹介します。

おすすめ牛革ランドセル①【鞄工房山本】プリンセス・ラフィーネ

特徴

鞄工房山本のラインナップで、女の子に一番人気なのが、プリンセス・ラフィーネです。ティアラのステッチと輝くクリスタルガラス、両サイドにはお花のモチーフをあしらい、横からの表情までチャーミングに仕上がっています。

  • キリッと引き締まったかっこいいデザイン
  • 生地の裁断面を丁寧に磨いたコバ塗り
  • 牛革による高い耐久性
素材防水牛革
重さ約1,380g
カラーキャメル、ラベンダー、パープル、ミントブルー、ローズピンク、アッシュピンク、ウェディングホワイト

おすすめ牛革ランドセル②【黒川鞄】シボ牛革 キューブ型

特徴

黒川鞄は、背負い心地のいいランドセルを得意としている工房です。価格が高めですが、その分、素材と品質の高さが高い評価を得ています。耐久性に優れた革を使用しているため、特別なお手入れをしなくて革がダメになりません。

  • 撥水性に優れ、傷が目立ちにくい
  • 見た目は小さくても実は大容量で、しかも軽量仕上げ
  • ドイツ製の特殊樹脂加工を施しているため、特別なお手入れは不要
素材牛革
重さ約1,480g
カラーキャメル、赤、ローズ、ライトブルー、クリーム、ピスタチオ、グレージュ、ライトパープル

おすすめ牛革ランドセル③ 【羽倉】耐性牛革バイカラー

特徴

羽倉のランドセルで人気のバイカラーの中から、とくに人気が高い組み合わせを専任デザイナーが配色にこだわってセレクトしました。継ぎ目のない「鋲なしフラップ」は、なめらかな革の美しさが映える羽倉オリジナルのフラップです。

  • 120mmのマチ幅があるので高学年になってもしっかり収納可能
  • 折れ曲がりにくい芯材をマチ部分に挟み込み、型崩れを防ぐ
  • 全シリーズに撥水加工を施しているため、天候を気にせず使える
素材耐性牛革
重さ約1,310g
カラーブラック×シルバー、ブラック×レッド、ダークグリーン×チョコ、ダークグリーン×キャメル、コバルトブルー×ネイビー

コードバンのおすすめランドセル

コードバンのおすすめランドセルをまとめました。

おすすめコードバンランドセル①【黒川鞄】コードバン 学習院型

特徴

黒川鞄は、背負い心地のいいランドセルを得意としている工房です。価格が高めですが、その分、素材と品質の高さが高い評価を得ています。耐久性に優れた革を使用しているため、特別なお手入れをしなくて革がダメになりません。

  • コードバンの特徴を生かした美しいデザイン
  • ドイツ製の特殊樹脂加工を施しているため雨の日も安心
  • A4フラットファイル対応にした工房系での最大容量
素材かぶせ:コードバン
本体:牛革
重さ約1,520g
カラー黒、黒×ブルー、黒×ゴールド、赤

おすすめコードバンランドセル②【鞄工房山本】コードバン・アンティーク

特徴

革の宝石とも呼ばれる最高級コードバンが、より美しく引き立つようアクセントステッチで縫製したランドセルです。素材のツヤや深みを引き立てるコバ塗りで仕上げており、洗練されたたたずまいが特徴です。コードバンのカラーバリエーションが多いのは鞄工房山本ならではです。

  • コバ塗りで仕上げた上質なアンティーク調ランドセル
  • コードバンでありながら9色のカラー展開
  • A4フラットファイルやタブレットもすっぽり入る大容量
素材かぶせ:コードバン
本体:牛革
重さ約1,480g
カラーモスグリーン、ブラウン、マリンブルー、キャメル、赤、ワイン、ラベンダー、ローズピンク

おすすめコードバンランドセル③【セイバン】ホマレ アンティークコードバン

特徴

希少性の高い高級革コードバンをカブセに使用したワンランク上の本革ランドセルです。「天使のはね」によって背中の高い位置でランドセルを背負え、「ラクパッドフレックス」や「背中Wクッション」などでからだへの密着性が高まり、実際の重量よりも軽く背負えます。

  • 職人たちのものづくりの技が結集
  • 高級感と背負いやすさを両立
  • セイバンならではの充実した機能で軽く背負える
素材かぶせ:コードバン
本体:牛革
重さ約1,550g
カラーカーマインレッド、キャメル、ブラック

ランドセルの素材についてのよくある質問

人工皮革や天然皮革といったランドセルの素材についてのよくある質問とその答えをまとめました。

クラリーノと本革のランドセルだと手触りが違う?

人工皮革のクラリーノのほうがなめらかで均一な手触りです。本革は使い込むほどに柔らかくなるため、経年変化を楽しめます。

重さが軽いコードバンはある?

コードバンは素材自体が重いため、体感重量を軽くするような機能を搭載したランドセルを選ぶようにしましょう。たとえば、セイバンのホマレ アンティークコードバンは、天使のはね背カンや3D肩ベルトで軽く感じるよう工夫が施されています。

ランドセルのカラーバリエーションが多い素材は?

人工皮革のほうが加工がしやすいため、カラーバリエーションも豊富です。天然皮革はどうしても色の選択肢が少なくなってしまいますが、鞄工房山本のようにコードバンであっても9色のラインナップがあるランドセルもあります。

ランドセルの素材についてのまとめ

天然皮革や人工皮革といったランドセルの素材についてまとめました。

人工皮革のメリット・デメリット
  • メリット①軽い
  • メリット②手入れが不要
  • メリット③傷がつきにくい
  • メリット⑤価格がリーズナブル
  • デメリット①本革より耐久性で劣る
  • デメリット②質感が物足りない
天然皮革のメリット・デメリット
  • メリット①独特の風合いがある
  • メリット②強度が高い
  • デメリット①手入れが大変
  • デメリット②重い
  • デメリット③値段が高い

実際のところ、小学校6年間を過ごすならば、人工皮革でも天然皮革でも大きな違いはありません。

クラリーノのような人工皮革は、耐久性も高くなってきており、10年ほどは問題なく使えると言われています。また、天然皮革を使ったランドセルも防水加工が施されているため、そこまで頻繁にメンテナンスせずとも問題なく使えるようになっています。

そのため、ランドセルを選ぶ際は、素材から選ぶのではなく、色やデザインから選ぶのがおすすめです。また、6年間使う上で重要なのが背負いやすさです。重量が軽くても、背負いにくいランドセルだと体に負担がかかってしまいます。

店頭や展示会に足を運ぶなどして、実際にランドセルを背負ってみて、体にフィットするかどうか確認することが大切です。

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